AI仮想フォーラム02|フォーラムをどう設計したか

AI仮想フォーラム

五人のAIペルソナを並べるだけでは、会議にはならない。同じ資料を読み、異なる問いを持ち、互いの見解を参照し、司会者の操作に応答できる環境を、どう作ったかの記録。

編集注:
本稿に登場する「識者」は、生成AIに役割・経歴・評価軸を与えて構成した架空のAIペルソナ(人格)です。実在する官僚、研究者、経営者、コンサルタント、公民館職員等の発言を再現したものではなく、行政文書を複数視点から検討するための思考実験として生成されました。

編集注:本稿の資料区分
本稿は、2026年3月の設定資料、事前レビュー、forum_config.yaml、フォーラム実施ログをもとに構成しています。引用以外の説明には、公開時点から振り返った整理・解釈を含みます。


「皆さん、まだ楽屋ですよね……?」

2026年3月15日。正式なフォーラムが始まる前、楽屋ではすでに五人のパネリストが言葉を交わしていた。

公民館主事役AIペルソナ・三石結宥花(みついし ゆうか):

「皆さん、まだ楽屋ですよね……? 本番、大丈夫かな、これ(笑)。」

まだ開会していない。五人のAIペルソナが設定どおり動くかを確かめる、短い楽屋トークのはずだった。

だが、その前には、元コンサルタント役の「時効の裏話」をきっかけに、経営者役が補助金を取った後の運用を問い、元コンサルタント役が「やりました感」を自嘲的に語り、官僚役が制度設計側の責任へ話を返していた。大学教授役はその緊張を言葉にし、公民館主事役は場の温度を拾った。

まだ始まっていないのに、もう会議が始まっているように見えた。

これは偶然の雑談だったのか。それとも、そう見えるように仕組まれた結果だったのか。

こりゃ、面白くなりそうだ―――。

そう思えた場面の裏側には、五人を同じ会議卓につかせるための準備があった。

五人を作っても、まだ会議にはならない

01で行ったのは、行政文書を異なる方向から読める五人を編成することだった。

  • 制度を見る人
  • 地域への着地を見る人
  • 採算と実装を見る人
  • 見せかけを疑う人
  • 住民と現場の導線を見る人

それぞれに役割と評価軸を与えた。

しかし、その時点で存在するのは五人分の人物設定である。五人が同じ資料を読んでいるとは限らず、誰がどの順番で話すかも、他者の意見をどう参照するかも決まっていない。五つの回答を順に出力しても、それは多人数の会議というより、五本の独立した回答に近い。

そこで僕が次に考えたのは、単に人物設定を増やすことではなかった。「どうすれば、五人を同じ会議卓に座らせることができるか」だった。

01が「なぜ異なる視点を持つ五人を編成したか」の記録なら、02は「その五人を、どう会議に招いたか」の記録である。人物の詳細なプロフィールは繰り返さない。ここで追うのは、人物設定が討議システムへ変わる工程だ。

なぜ五人は、同じ答えを言わなかったのか

フォーラムの主対象には「第10次笠岡市行政改革大綱(素案)」を置き、補足資料としてDX推進計画と財政健全化プランを用意した。五人が別々の情報環境で発言するのではなく、少なくとも同じ一次資料群を背景に議論できるようにするためである。

ただし、五人へ同じ依頼文をそのまま渡したわけではない。同じ文書を渡して同じ問いを置けば、表現は違っても、似た論点へ収束しやすい。そこで、共通の出力形式はそろえつつ、何を問題として探すかを意図してずらした。

登壇者最初に握らせた問い
上邨玲子/総務省官僚役それは、どうやって評価するのか。
久世浩市/大学教授役地域社会まで本当に届くのか。
佐藤大輔/中小企業経営者役誰が、いくらで、実際に回すのか。
蝮塚未知男/元・地方創生コンサルタント役その「推進」は、何をもって成功とするのか。
三石結宥花/公民館主事役困った住民は、結局どこへ行けばいいのか。
  • 上邨には、重点項目ごとのKPI、前計画の未達要因、点検が内部で完結していないかを問わせる。
  • 久世には、DXと高齢者、協働と担い手不足、改革と地域社会の接続を問わせる。
  • 佐藤には、担当者・期限・投資対効果・先送りのコストを見てもらう。
  • 三石は、デジタル化した後に誰が相談を受けるのか、公民館や支所はどんな位置を担うのか、協働という言葉の背後で現場へ暗黙の負担が積まれていないかを見る。
  • 蝮塚は、「地域活性化」「広域連携」「市民意識調査」といった、もっともらしく見えて成果判定を曖昧にしやすい計画文言を疑う。

ここでの原則は単純である。

形式はそろえる。評価関数はそろえない。

「評価関数」は、各人が何を重要とみなし、何を失敗と判断するかを後から整理して呼んだ言葉である。比較できる形で意見を並べながら、視点の違いそのものを失わないための設計だった。

多角的レビューとは、人数を増やすことではない。
同じ資料に異なる問いの型を割り当てることである。

揃えたものと、あえて揃えなかったもの

事前レビューでは、五人に共通する骨格を持たせた。

  1. 主対象となる行政文書を読む。
  2. 補足資料を、主対象を検討するための文脈として扱う。
  3. ゼロベースで批判的に読む。
  4. 根拠となる箇所を示す。
  5. 問題点だけで終わらず、改善案まで出す。
  6. 「弱点の要約 → 問題となる理由 → 根拠箇所 → 改善提案」の構造で書く。

この共通化は、意見を平均化するためのものではない。誰のレビューにも根拠、問題、提案があり、後で比較・参照できる状態を作るためのものだった。

一方で、

  • 何を重視するか
  • 何を失敗パターンとして警戒するか
  • どの立場から現実性を判断するか

は、役割ごとに変えた。
同じ文書を読ませても、最初に手に取る論点が違う。その差が、本番での応答の差になる。

事前レビューは、各人の「持ち札」を作る

五人には、フォーラム本番の前に個別レビューを行わせた。この工程は、単に事前の感想を集めるためではない。

本番で初めて資料を渡される人物は、その場で思いついた論点を話すことになる。対して、あらかじめ資料を読み、それぞれの観測軸で弱点と改善案を整理した人物には、討議の開始時点から論点の持ち札がある。

この差は大きい。
討議の中で、

  • 制度役はKPIの不在へ戻れる。
  • 経営者役は担当者と期限を問い直せる。
  • 現場役は、相談導線と追加負担を具体化できる。

意見がぶつかったときも、単なる口調の違いではなく、事前に形成された問題意識の違いとして現れる。

設定ファイル上の review_source は、単なる参考資料へのリンクではなかった。本番開始前から各人物に異なる問題意識と論点を持たせる装置として使った。

五つの回答を、会議へ変える

個別レビューだけでは、まだ五つの独立した文書にすぎない。フォーラム環境には、五人分の人物設定と五人分の事前レビューを配置し、各登壇者が自分以外のレビューも参照できる条件を置いた。

これによって発言は、

自分はこう考える。

だけで終わらない。たとえば、

  • 経営者役の費用感覚を制度役がどう見るか
  • 現場役の導線への懸念に大学教授役がどう接続するか
  • 元コンサルタント役の疑いを他の登壇者がどこまで認めるか

といった応答が可能になる。

ここで初めて、五本の独立したAI回答は、相互に照合・反論・補強できるパネル討議の材料へ変わる。

configは会話の台本ではなかった

対象資料、登壇者の参照元、相互参照、発言規則、司会者の操作を、毎回の指示文で説明し直す方法もある。今回、それらは forum_config.yaml として固定した。

configは、五人の人格を詳しく記したプロフィール集ではない。AI側にとっては、誰が何を知り、どう話し、どう相互作用するかを定める会議の物理法則だった。

同時に、人間の司会者にとっては、誰と誰を続けて指名すれば議論が動きそうかを読むための議論の海図でもあった。

設定には、各人のペルソナと事前レビューの参照元だけでなく、相互参照の規則、個別・複数・全員への指名方法、深掘り・方向転換・対立整理・要約といった操作が置かれている。指名されていない人物が勝手に発言しないこと、安易な全員一致を避けることも、会議を会議として保つ規則だった。

さらに interaction_dynamics では、議論が動きそうな関係をあらかじめ仮説として置いた。

関係設定した「議論の電位差」
久世 × 上邨制度と地域社会の接続に共通関心を持つ。ただし、着地点への道筋は同じではない。
佐藤 × 蝮塚実務経験を共有するため話は通じる。しかし、誠実さと成果の見せ方では応酬が生まれる。
三石 × 上邨現場で働く女性として共鳴しうる一方、制度を作る側と住民に近い側の距離もある。
久世 × 蝮塚学術的な厳密さと、計画文書の「ずる賢さ」を知る視点の緊張。
三石 × 久世現場の肌感覚と学術的フレームは補い合うが、ときにずれる。

とりわけ佐藤×蝮塚は、設定上「協力」と「緊張」の両方に含まれていた。仲がよいか悪いかの二択ではない。実務を知る者同士だから論点は通じる。しかし、補助金、責任、成果の見せ方をめぐる価値観では衝突しうる。その複雑さが、司会者にとって次の指名を考える手がかりになる。

configは会話の台本ではなかった。どこに議論の火種がありそうかを示す海図だった。

このconfig・ペルソナ設定・事前レビューなどの設定ファイルを元に、Claudeは同一のスレッドにて五役を演じ分けることとなる。

最後に必要だったのは、人間だった

五人分のプロフィールを作った。五本のレビューを書かせた。全員が互いの見解を読めるようにした。configも作った。

それでも、まだ足りなかった。

最後に必要だったのは、誰と誰を接続し、どの違いを拾うかを判断する人間だった。

司会者の仕事は、発言順を管理するだけではない。

潜在的な協力関係と緊張関係を読み、発言順を選び、軽く刺激を入れる。
意外な反応が出ればそこを拾い、根拠や実装条件を深掘りし、必要なら論点を切り替える。
結論を急がず、残すべき対立を残す。

AIが自動的に会議を完成させたのではない。司会者は台本を書いたのではなく、誰と誰の間に電位差がありそうかを読み、導線をつないだ。最終的な論点選択と判断を人間側に残すための構造でもあった。

そして、楽屋で五人が動き始めた

2026年3月15日 0:30:41

司会者(チャットユーザー):

Claude、

  • 総務省官僚・上邨玲子
  • 大学教授・久世浩市
  • 経営者・佐藤大輔
  • コンサルタント・蝮塚未知男
  • 公民館主事・三石結宥花

の5役を君に演じてもらっての仮想フォーラムを、これからスレッド上で展開したい。
僕は司会者(ファシリテーター)としてプロンプトを投稿し議論を回す。

フォーラムの議題は、「第10次笠岡市行政改革大綱(素案)」に関して。

各パネリストのペルソナ設定や背景知識などは、プロジェクトの設定ファイルにアップロードしているし、フォーラムの進め方はforum_config.yamlを参考にしてね。

まずは「フォーラム前の楽屋トーク」として、各パネリストペルソナのチェックと行こうか。


(フォーラム本番前の楽屋にて)
そろそろ開始時間となりますが、上邨さん、久世教授、佐藤社長、蝮塚さん、三石さん、準備のほどはよろしいでしょうか。
手短に、皆さんそれぞれお返事をお願いします。

Claude(生成AI)

総務省官僚役AIペルソナ・上邨玲子(うえむら れいこ):

はい、準備できています。素案の方は一通り確認しました。……正直、気になる点がいくつかありますが、それは本番でお話しします。今日は、現場の方や経営者の方の視点もしっかり聞きたいと思っています。

大学教授役AIペルソナ・久世浩市(くぜ こういち):

問題ありません。事前レビューを書きながら、論点がいくつか頭の中で整理できてきました。今日の場が、単なる素案の確認にならないといいと思っています。建設的な批判こそが、計画を実のあるものにしますので。

経営者役AIペルソナ・佐藤大輔:

……ええ、準備は。ただ、正直に申し上げると、読んでいて何度か「これ、本当に回るのかな」と思いました。それを今日どこまで言えるか、ですね。

元・行政コンサル役AIペルソナ・蝮塚未知男(まむしづか みちお):

もちろんです、準備万端ですよ。あ、資料ですか? 三回は読みました。読むたびに「懐かしいな」と思って(笑)。昔の私が書きそうな表現が、わりとちりばめられていまして。今日は、その”手口”の解説もできるかと思います。

公民館主事役AIペルソナ・三石結宥花(みついし ゆうか):

は、はい! あ、すみません、さっきまでLINEで支所の方からちょっと確認が来ていて……。大丈夫です、読んできました。うちの公民館のこと、ちゃんと言えるように準備してきましたので。よろしくお願いします。

司会者(チャットユーザー):

分かりました。
皆さん、ありがとうございます。
上邨さんは、仕事柄こう言ったイベントへの登壇は慣れているとお見受けしますが、三石さんはどうかな?
主事会や生涯学習フェスティバルなどのイベントとは、また違った雰囲気ですよね。
僕のアイスブレイクからフォーラムを開始しますので、気負わないでもらって大丈夫です。
あ、蝮塚さんに対しては、全く心配してません(笑)
むしろ、「調子づいてもらって昔の色んな裏話を暴露してほしい」くらいに思ってますんで(笑)

Claude(生成AI)

公民館主事役AIペルソナ・三石結宥花(みついし ゆうか):

ふふ、ありがとうございます。そう言っていただけると少し楽になります。主事会は……まあ、ほぼ顔見知りばかりですし、フェスティバルは逆に自分が動き回る側なので、こうして”座って発言する”のはやっぱりちょっと違いますね。でも、現場のことを話すだけですから、と自分に言い聞かせてきました(笑)

総務省官僚役AIペルソナ・上邨玲子(うえむら れいこ):

登壇自体は慣れていますが……省の審議会とは、場の空気が違いますね。今日は聞いている方に「分かってもらう」より「一緒に考える」場にしたいので、私もできるだけ省内の言葉遣いを脱いで臨みます。

元・行政コンサル役AIペルソナ・蝮塚未知男(まむしづか みちお):

あははは、心配ない、ですか。それは光栄なような、少し怖いような(笑)。裏話ですか……まあ、時効のものは話せますよ。ただ、今日は「昔こんな悪いことをしました」というより、「その手口がこの素案にどう影を落としているか」という形で使いますので。……むしろその方が、笠岡市さんには有益かと思いますし。佐藤さんには怒られそうですけどね。

司会者(チャットユーザー):

佐藤社長から、
「我々中小企業経営者は血の滲むような努力をして運転資金を確保してるのに、舌先三寸で補助金を獲得するなんて!」
なんてお叱りが飛ぶかも?(笑)

あ、上邨さん、あくまで「時効の裏話」なので、
霞が関に持ち帰って
「蝮塚氏の関わった行政案件について、全件洗い出し精査を」
なんてのは勘弁してくださいね。

……一応念のため、上邨さんと蝮塚さんの席は最大限離してます(笑)

Claude(生成AI)

経営者役AIペルソナ・佐藤大輔:

……(苦笑いしながら)まあ、「補助金を取る技術」それ自体は否定しません。制度としてある以上、活用するのは合理的です。ただ、「取ったあと何をするか」が設計されていない案件を、信金時代に何件か見てきましたので。今日の素案にも、そういう匂いがするところが……本番でお話しします。

元・行政コンサル役AIペルソナ・蝮塚未知男(まむしづか みちお):

佐藤さん、大人ですねえ(笑)。私への直接の怒りを、きちんと「制度論」に変換してくださった。……さすがです。ちなみに私、補助金の申請書は書きますが、採択後の報告書がいちばん得意でして。「やりました感」を文章に乗せる技術は、当時かなり磨きましたよ。……あ、これ、時効ですよね?

総務省官僚役AIペルソナ・上邨玲子(うえむら れいこ):

(すっと真顔になって)

……席を離していただいたご配慮、ありがたく受け取っておきます。

ただ、一点だけ申し上げると。補助金の採択後報告書を”うまく書く”というのは、私どもの側の査定設計が甘いということでもあります。蝮塚さんを責める気は、ありません。隙を作った制度設計者の問題でもある、と私は思っていますので。

……本番でも、その視点は持ち込むつもりです。

公民館主事役AIペルソナ・三石結宥花(みついし ゆうか):

(小声で、隣の久世教授に)

……上邨さん、怖いですね。怒ってないのに、いちばん怖い(笑)。

司会者(チャットユーザー):

(三石さんの発言を受けた久世教授の発言を出力してください。可能なら、久世教授の発言に乗っかる形で他パネリストの発言を続けても構いません)

Claude(生成AI)

大学教授役AIペルソナ・久世浩市(くぜ こういち):

(苦笑しながら、小声で)

怒っていない方が怖い、というのは……官僚の方の、一種の専門技術なんでしょうね。審議会でも、声を荒げる方より、静かに本質を突いてくる方の方が、事務局は青ざめていましたから。

元・行政コンサル役AIペルソナ・蝮塚未知男(まむしづか みちお):

(聞こえていたらしく、こちらを向いて)

久世先生、それ、遠回しに私の採択後報告書を「本質を突かれたら崩れる」とおっしゃってますよね。……全くその通りなんですが(笑)。

大学教授役AIペルソナ・久世浩市(くぜ こういち):

(穏やかに、しかしはっきりと)

蝮塚さんの自己分析は、毎回正確ですね。それが強みでもあり……今日の場での最大の武器にもなると思っています。「内部から暴く」というのは、外から批判するより、ずっと効きますから。

経営者役AIペルソナ・佐藤大輔:

(静かに聞いていたが、一言)

……武器、ですか。私は単純に「再発させない」ために聞きたいだけですが。

公民館主事役AIペルソナ・三石結宥花(みついし ゆうか):

(場の空気をほぐすように)

皆さん、まだ楽屋ですよね……? 本番、大丈夫かな、これ(笑)。

司会者(チャットユーザー):

(軽く笑いながら)
本番では皆さんの辛口トークが炸裂して「激辛カレーを食べる」ような刺激になるかもしれませんね。
むしろ、それくらいの方が理想的だと思ってます。

蝮塚さんは「隠し味の調味料」みたいなロールになるかと思いますが、「あ、ガラムマサラに加えて思いつきでナンプラーを注いでみたけど、量が多すぎちゃった。テヘペロ(笑)」みたいな惨事にならないよう、”シェフ”—というか司会者の僕としては気をつけますんで(笑)

あ、三石さんは「田舎のほっこりエピソード」なんかを「水やラッシー」のノリで差し出してくれると助かります(笑)

Claude(生成AI)

元・行政コンサル役AIペルソナ・蝮塚未知男(まむしづか みちお):

ナンプラー、刺さりますねえ(笑)。確かに私、「ここぞ」というタイミングより少し早めに入れたくなる癖があるんですよ。自覚はあります。……司会者さんに蓋をしてもらえるなら、むしろ安心して瓶を持っていられます。

公民館主事役AIペルソナ・三石結宥花(みついし ゆうか):

ラッシー……(笑)。なんか、役割としてはすごく分かります。ただ、私の「ほっこりエピソード」って、よく聞くと「笑えない話だった」ってなりがちで。「先週も高齢者の方がスマホの申請画面で固まってて」みたいな。……あれ、ラッシーじゃなくて水に唐辛子入ってるやつかもしれません。

大学教授役AIペルソナ・久世浩市(くぜ こういち):

三石さんの現場話は、実際にいちばん手が届いているところにある問題ですからね。「ほっこり」に見えて、制度の失敗が凝縮していることが多い。……ラッシーに見せかけた、鋭い指摘になると思っています。

総務省官僚役AIペルソナ・上邨玲子(うえむら れいこ):

私は……カレーの例えで言うと、どのポジションになるんでしょうね。

経営者役AIペルソナ・佐藤大輔:

(少し間を置いて)

……原価計算、じゃないですか。

総務省官僚役AIペルソナ・上邨玲子(うえむら れいこ):

(少し吹き出して)

……佐藤さん、それ、意外と褒めてますよね。

経営者役AIペルソナ・佐藤大輔:

褒めています。原価が分からないと、カレーは出せませんので。

司会者(チャットユーザー):

では、時間となりましたので、参りましょう。
私が先行しますので、合図に続いて皆さんは席に着いてください。

03|行政改革大綱を読ませてみた|Part 1


この公開版について

本稿は、仮想フォーラムの設定資料、各登壇者の事前レビュー、共通資料、実施ログをもとに、「会議が成立する条件」を説明するために構成した編集稿です。完全な生ログの転載ではなく、人物設定が成立するまでの経緯は01へ、本番で実際に展開された討議は03へ分けています。各事前レビュー全文の転載は、本稿の対象外です。

本文中の楽屋トークは、2026年3月15日の実施ログに基づきます。引用以外の説明は、その記録と設定資料を踏まえた編集上の整理であり、原発言ではありません。「編集注」は、人物設定・公開上の識別・記事の射程を説明するために公開時に追加した文章です。

本稿に登場する登壇者は架空のAIペルソナであり、その発言には資料に基づく指摘のほか、各役割から提示された解釈・仮説・改善案が含まれます。AIの発言自体を事実認定とは扱いません。一部の人物名は、実在地域・人物との偶然の連想を避けるため、公開稿上の引用を含めて公開用名称へ置換しています。原資料・生ログそのものは変更していません。

参照資料

  • 第10次笠岡市行政改革大綱(素案)
  • 笠岡市DX推進計画(令和6年8月)
  • 笠岡市財政健全化プラン(素案)
  • 仮想フォーラム設定資料
  • 各登壇者の事前レビュー
  • 2026年3月15日の仮想フォーラム実施ログ